⑦ 大音寺橋(だいおんじばし)

橋を渡った山側には浄土宗大音寺がありました。慶長15年(1610)、銀山町の浄土宗極楽寺の住職良隋によって創建されました。

寛政12年(1800)に大森町の3分の2が消失した「寛政の大火」で本尊を残して焼失しています。その後、本堂は再建されましたが、明治末年には無住となり、ついに昭和18年(1943)の大水害で流失しました。現在は妙見堂のみが残っています。

妙見堂は江戸初期に5代目住職線與が妙見菩薩を彫刻し、それを安置するために建てたものだとされています。妙見神は北辰(北極星)を崇拝する信仰です。石見銀山を領有した戦国武将大内家の守護神で、鉱山との関係も指摘されています。

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