⑫ 十歩(じゅうぶ)

宮ノ前地区のうちこのあたりは「十歩」と呼ばれていました。十歩とは商人に対して徴収した税金のことです。代官所の一角に十歩を徴収する「大森下口番所」があったことからつけられたものと思われます。

十歩一銀を徴収する番所を「口屋」または「口留番所」といい、銀山の周りや江の川流域、浦方や港、街道の結節点など、交通の要衝地に設けられ、その数は34ヶ所にも及んでいました。
これらの番所の多くは銀山附同心が配置され、商人から歩一銀を徴収するとともに人々の往来を監視していました。遠くの番所は現在の駐在所のように銀山附同心が駐在して任務にあたりました。

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