
町並み案内の記事一覧


宮ノ前地区のうちこのあたりは「十歩」と呼ばれていました。十歩とは商人に対して徴収した税金のことです。代官所の一角に十歩を徴収する「大森下口番所」があったことからつけられたものと思われます。 十歩一銀を徴収する番所を「口屋」または「口留番所」といい、銀山の周りや江の川流域、浦方や港、街道の結節点など、交通の要衝地に設けら...

明治4(1871)年、東京・大阪間で官営の郵便事業が開始され、翌年7月には北海道の一部を除き、全国的に実施されることとなりました。 島根県内では松江・浜田・出雲・安来に郵便局が開設されたのち、県内5番目として大森郵便局が誕生しました。初代局長には熊谷家当主の信常氏が就任し、熊谷家主屋の土間を改修して郵便業務が開始されま...

町並みで標準的な住居で、正面左側入口の大戸が特徴的です。寛政の大火(1800年)後の建築です。大火後、代官所から防火対策として茅葺きを禁止し、瓦葺きか板葺きにするようお触れが出ました。 また、江戸時代の大森町絵図によると、この一帯は銀山附地役人の野沢家の家屋敷があったようです。 6代目の野沢左源太晟正(あきまさ)はここ...

「駒の足」は戦国時代、銀山に出入りする商人の荷馬に課した税のことで、地名はそれに由来しています。大都市銀山には各地から多くの荷を積んだ馬や商人が訪れ、さぞかし賑わったことでしょう。 江戸時代には現在の銀山口自治会館の場所に「大森下口番所」が置かれ、銀山や大森に入り込む商人から十歩銀を徴収していました。 十歩一銀の課税対...

この地域では珍しいアーチ形の橋です。大正4年(1915)に工事費221円をかけて作られました。 羅漢町は羅漢寺が創建されて以降に誕生したもので、いわば羅漢寺の門前町としての性格をもつ地域といえます。江戸後期の史料には「羅漢市」が開かれたことが記されており、市の日には多くの人が訪れたことでしょう。 羅漢寺は江戸湯島の真言...

橋を渡った山側には浄土宗大音寺がありました。慶長15年(1610)、銀山町の浄土宗極楽寺の住職良隋によって創建されました。 寛政12年(1800)に大森町の3分の2が消失した「寛政の大火」で本尊を残して焼失しています。その後、本堂は再建されましたが、明治末年には無住となり、ついに昭和18年(1943)の大水害で流失しま...

橋のたもとにあった「大森座」は花道や回り舞台も備えた立派な芝居小屋でした。 大正4年(1915)に大森鉱山を経営する藤田組が資金を出して建設。昭和39年(1964)に解体されるまでの間、町民の娯楽の場として親しまれました。 旅芸人の芝居は町の人々の大きな楽しみだったことでしょう。...

京信寺を渡った山側には「京信寺」というお寺があったようです。町の人はこの橋を渡ってお寺にお参りされたことでしょう。 このお寺については宗派や創建年などの詳細は不明でわずかに地名として残されているのみです。かつて「銀山百ヶ寺」と呼ばれ、多くの寺院が銀山や大森にありましたが、この京信寺もそのなかの一つであったのでしょう。...
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いも代官ミュージアム(石見銀山資料館)
〒694-0305
島根県大田市大森町ハ51-1 (地図表示)
TEL:0854-89-0846
FAX:0854-89-0159
開館時間:9時30分~17時
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日休館)
12/29〜1/4
入館料(小人は小中学生)
・個人
大人 600円 / 小人 300円
・団体(20名以上)
大人 500円 / 小人 250円
・障がい者(手帳保持者)
大人 300円 / 小人 無料
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休館日:火曜日(祝日の場合は翌日休館)
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