⑧ 羅漢町橋(らかんちょうばし)

この地域では珍しいアーチ形の橋です。大正4年(1915)に工事費221円をかけて作られました。

羅漢町は羅漢寺が創建されて以降に誕生したもので、いわば羅漢寺の門前町としての性格をもつ地域といえます。江戸後期の史料には「羅漢市」が開かれたことが記されており、市の日には多くの人が訪れたことでしょう。

羅漢寺は江戸湯島の真言宗霊雲寺の末寺で、代官川崎平右衛門の庇護のもとで五百羅漢の造営と同時に創建されました。五百羅漢に架かるアーチ橋は江戸小石川後楽園の円月橋を模範としたものと考えられています。

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