現在、大田市大森町にある熊谷家住宅で、企画展「引札ワンダーランド」の関連スポット展示「熊谷家に伝わる販促グッズ」が開催されています。
広告うちわ
「引札(ひきふだ)」は、おもに各商店が得意先へ年末年始の挨拶とともに配布されました。
一方で、夏の季節に販促グッズとして配られたのが「広告うちわ(配りうちわ)」です。
広告うちわは、表面に絵柄が、裏面には商店名や商品情報などが印刷されているのが一般的です。とくに絵柄には、涼感を誘うデザインが好まれました。
熊谷家に伝わる広告うちわの中には、現在も変わらずお店を営業されているところのものもあります。
松井酢店
現在は「酢醸造元」の看板を掲げる大森の町並みにあるお店です。
看板商品の『大森酢』は、酸度4.3~4.5%とやわらかなお酢です。
広告うちわには「味噌・醤油・化粧品・雑貨・食料品」と印字されています。
当時はお酢に限らず、さまざまな商品を取り扱っていたことがわかります。
その他、大田市内を中心に、昭和時代のマッチや手拭い、コップなどの販促グッズも展示されています。
スポット展示「熊谷家に伝わる販促グッズ」
会期:2019年8月5日(月)~9月23日(月祝)
会場:重要文化財熊谷家住宅
URL:http://kumagai.city.ohda.lg.jp/362.html
※現在、熊谷家住宅と石見銀山資料館は相互優待サービスをおこなっています。
各施設で入館券をご提示いただくと、割引料金で観覧することができます。