大森は代官所がある宮ノ前と、銀山町に隣接する駒の足の両端から中央に向けて町並みが形成されたと考えられています。「新町」は最後にできた場所なのでこの名前が付けられたとのことです。
江戸時代、新町では毎年4月13日から18日までの間に牛馬市が開催され、各地から博労と呼ばれる牛馬の仲買人などが多数入り込み大いに賑わいました。
そのため町内には牛馬市の開催期間だけ営業する宿屋も多数あり、19世紀の記録によると33軒にも及んでいます。
このほか新町には旅人宿・商人宿・弁当宿・行暮宿らの宿屋もありました。今では想像できないほど他地域から来た人々で賑わっていたようです。