新一万円札の図柄に「日本の資本主義の父」と言われる実業家の渋沢栄一が選ばれました。

渋沢栄一と井戸神社

石見銀山遺跡にも、渋沢栄一とゆかりのある場所があります。
代官井戸平左衛門を祭神とする井戸神社です。

桜の名所・井戸神社

 

1911(明治44)年、渋沢栄一は現在の社殿を建設するにあたり、金100円を寄付しているのです。

この時の寄付者には、内閣総理大臣の桂太郎、外務大臣の小村寿太郎、実業家の大倉喜八郎など、早々たるメンバーが名を連ねています。
一万円札の関係で言えば、福沢諭吉の二女フサ(福沢桃介の妻)もその中の1人です。

寄付広告の掲載された新聞記事

渋沢栄一から恒松隆慶へ贈る言葉

寄付を呼びかけたのは、大田市出身の衆議院議員の恒松隆慶です。
井戸神社は、政界・財界の著名人や多くの地元有志の協力を得て、1916(大正5)年に再建されました。

新たな地に建設された井戸神社

 

大田市文化協会によると、恒松家には渋沢栄一から贈られた書が残されているそうです。

そこには「知之者不如好之者、好之者不如楽之者」と書かれています。

これは孔子の『論語』の一節です。
直訳すると、「それを知っていることは、それを好むことにはかなわない。それを好むことは、それを楽しむことにはかなわない」となります。

『論語と算盤』という著書を持つ、渋沢栄一の人となりを表すような言葉ではないでしょうか。

渋沢栄一(近代日本人の肖像画;国立国会図書館)

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