
現在、スポット展示「無名異焼の魅力」を開催しています。
幻の無名異焼
「無名異焼(むみょういやき)」は、石見銀山産の鉱物「無名異」を原料に、陶工の肥田泰山が1906(明治39)年頃から1943(昭和18)年にかけて製造された焼物です。

大田市波根町出身の肥田泰山
銀山の山中より採取した無名異を水でこし、粘土を混ぜて練って成形し、時には彫刻を施して焼き上げられました。表面は無釉で堅く、褐色を帯びた赤色をしているのが特徴です。
製品は茶器や酒器などの日用品が中心でしたが、中には龍や鳳凰が緻密に浮き彫りにされたり、松や鶴などが陰刻されるなど、芸術性の高い作品も残されています。
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盃の表にお多福、裏には鬼が。
本展では、現存する数少ない無名異焼の中から選りすぐりの逸品を紹介するとともに、肥田泰山が60歳の還暦記念に焼き上げた作品も展示しています。
現在では幻の焼物と称される石見の無名異焼をお楽しみください。

石見のモノづくり 第2弾!
スポット展示「無名異焼の魅力」
会期:2019年6月1日(土)~7月31日(水)
会場:石見銀山資料館