
産業考古学会の機関誌『産業考古学』第156号に、石見銀山に関する論考が掲載されています。
産業考古学会とは
産業考古学会は、産業遺産(産業遺跡、技術記念物など)に基づいて、技術文化を実証的に調査・研究する学会です。
本書には、昨年、石見銀山で開催された全国大会での報告や講演、フィールドワークにかかる内容が盛り込まれています。

2018年11月11日に開催された全国大会
石見銀山遺跡は、産業革命以前の姿が色濃く残されていることから、国際的には産業遺産としての評価が難しいとされた過去があります。
日本の産業考古学の専門家の目には、どのように映ったのでしょうか。興味が湧くところであります。
『産業考古学』第156号
■巻頭言
花嫁衣裳を着た骸骨…横山孝男
■論文
鉄鉱滓煉瓦の構造物採用に関する歴史的研究…市原猛志
「三原橋地下街」に対する文化・芸術的視座…大絵晃世
1960年代における東ドイツ鉄道車両保存措置と現状について…久保健
■短信
基調講演 石見銀山の藤田組経営時代…藤原雄高
基調講演 世界遺産石見銀山遺跡とその文化的景観…林泰州
津軽鉄道と40ft転車台…小西伸彦
イチビキの巨大な味噌仕込み桶「丈三桶」…天野武弘
鳥取県若松鉱山の産業遺産…山田大隆
帯江鉱山遺構の概要…小西伸彦
旧津山扇型機関車庫と転車台の鉄道記念物指定…小西伸彦
石見銀山で明治期のDog Spikeを発見(第一報)…大島一朗
推薦産業遺産への誘い:鉱山関係資料「なかむらコレクション」…伊東孝
TICCIHチリ大会報告(総会と各ツアー)…市原猛志・松浦利隆・大島一朗・種田明・伊東孝

1977年以来発行されている学会誌
≪産業考古学会の情報≫
http://sangyo-koukogaku.net/